家が呼吸する?「ダブルブレス構造」で叶える快適な暮らし【WB工法】

投稿日:2025.04.28

今回は、私たちも提案している【WB工法】について詳しくご紹介していきます。
何回かに分けて細かく紹介しようと思っていますが、第1回は、WB工法の中でも特に特徴的な構造である「ダブルブレス構造(二重通気層)」についてお話しします。

WB工法

WB工法って何?軽くおさらい

WB工法(通気断熱WB工法)は、「自然の力」を上手に利用した住宅の工法です。
断熱性能を高めながら、家自体がまるで「呼吸」しているかのように、湿気や有害物質を家の外へ逃がす構造になっています。
この「家が呼吸する」秘密こそが、今回ご紹介する二重通気層=ダブルブレス構造です。

自然の力で“空気が動く「ダブルレス構造」

ダブルブレス構造では、夏と冬で空気の動きが変化するのが特徴です。

🌞【夏】

外の気温が高いと、通気層の中の空気が温まり、上昇気流が生まれます。
この自然の上昇気流により、壁の中にこもった熱気や湿気が屋根裏を通って排出され、室内の温度上昇を抑えてくれるのです。

❄【冬】

一方で、冬は通気口に自動で閉じる形状記憶式のバネ材(形状記憶合金)が設置されており、外気の流入を抑えることで断熱性を高めつつ、室内の湿気だけを外へ逃がすという賢い仕組みになっています。

ダブルブレス構造

通気だけじゃない!壁内の調湿機能

さらに、WB工法の内壁には「調湿性に優れた自然素材(例:漆喰、無垢材)」を用いることが多く、湿度を快適に保つ工夫もされています。

この「調湿 → 通気 → 換気」のトリプル構造で、
✔ カビやダニの発生を抑制
✔ 家具や壁の結露を防止
✔ イヤな臭いをためない
といった、健康で長持ちする家を実現しています。

WB工法の「ダブルブレス構造」は、ただの“壁”ではありません。
まるで家自体が呼吸しているように、空気を循環させて、快適な室内環境を保つ仕組みです。

「エアコンに頼らず快適に暮らしたい」
「自然素材の家に住みたいけれど、湿気が心配」
そんな方には、ぜひWB工法を知っていただきたいと思っています。

次回は、このダブルブレス構造とセットで重要な「形状記憶式換気部材」についてご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!

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