職人の手仕事が住まいを彩る ― 漆喰仕上げが始まりました

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光と陰影まで計算された、左官職人の技が光る大野城市の新築現場

基礎工事から始まり、上棟、防蟻処理、屋根・外壁工事、断熱工事、大工工事と進んできた新築現場。

いよいよ住まいの印象を大きく左右する「漆喰(しっくい)仕上げ」の工程に入りました。

漆喰は、ただ壁を白く塗るだけではありません。

左官職人がコテを使い、一面一面丁寧に仕上げながら、その家だけの表情をつくり上げていきます。

今回も現場を訪問し、実際に職人さんのお話を伺いながら、うーの家の家づくりへのこだわりを改めて実感しました。


漆喰は「塗る」のではなく「仕上げる」

当社では、内外装ともに田川産業の「城かべ」を採用しています。

漆喰は自然素材ならではの調湿性や消臭性を持ち、年月とともに風合いを増していく素材です。

しかし、その魅力を最大限に引き出せるかどうかは、材料だけでは決まりません。

最終的な仕上がりを左右するのは、左官職人の技術です。

現場では親子で左官業を営む職人さんが、一面一面コテを動かしながら丁寧に仕上げていました。

建築業界では左官職人の高齢化が進むなか、若い職人さんが真剣に仕事へ向き合う姿はとても頼もしく感じます。


注文住宅だからできる「家具まで考えた」左官仕上げ

今回、特に印象に残ったのが左官職人さんのお話でした。

キッチン裏の家事スペースで漆喰を塗っている時に、

「ここは家具を設置する場所なので、凹凸ができるだけ出ないように塗っています。」

と教えてくださいました。

注文住宅では、お打ち合わせの段階で家具や設備の配置まで細かく決めていきます。

「どこにカップボードを置くのか」「どの位置に造り付家具がくるのか」まで決まっているからこそ、左官職人さんも図面を確認しながら塗り方を変えているのです。

弊社では凹凸ををつける独特の塗り方が主流ですが、スイッチプレートや造り付家具を設置するところは
あらかじめ平滑に塗ります。

一方で、リビングなど毎日目にする場所は、凹凸をを生かした表情豊かな仕上げに。

窓から差し込む自然光や夜の照明が当たることで、漆喰ならではの柔らかな陰影が生まれます。

同じ漆喰でも、すべて同じように塗るわけではありません。

住まい方や家具の配置まで考えながら仕上げることができるのは、一棟一棟設計する注文住宅ならではの家づくりです。

洗濯干しやアイロンかけなどを行う家事スペース
リビングダイニングから眺めたカウンターキッチン

施主さまの想いと、私たちからの提案

2階には、ご家族で使えるユーティリティコーナーがあります。

このスペースを腰壁で囲みたいというのは、施主さまからのご要望でした。

お子さまが遊んだり勉強したりするスペースとして使う予定で、プラレールなどのおもちゃが吹き抜けから落ちないようにしたいというご希望でした。

ユーティリティコーナーの腰壁
吹き抜け部分は足場を組んで作業します

そこで当社からご提案したのが、腰壁の上部を格子にするデザインです。

腰壁がおもちゃの落下を防ぎながら、上部は格子にすることで吹き抜けから光が届き、空気も通ります。

閉塞感がなく、明るく開放的な空間になるのも大きなメリットです。

施主さまのご要望に、プロとしてのアイデアを加えながら一緒に住まいをつくっていく。

こうしたやり取りができるのも、注文住宅ならではの魅力だと思います。


漆喰だから生まれる、やさしい表情

リビングでは、濃い色に塗装された梁と白い漆喰が美しいコントラストを描いていました。

均一な壁紙では表現できない、手仕事ならではの質感。

昼間は自然光をやわらかく反射し、夜は照明によって凹凸の陰影が浮かび上がります。

一日の中でもさまざまな表情を見せてくれるのは、漆喰ならではの魅力です。

現場を訪れるたびに、「家を建てる」というより、「一つの作品を職人さんたちが少しずつ完成させている」という印象を受けます。

設計士、大工さん、左官職人さん、それぞれが自分の技術を持ち寄り、一棟の家をつくり上げていく。

その積み重ねが、完成したときの住み心地や美しさにつながっていくのだと思います。

完成まで、いよいよあと少し。

次回はいよいよ設備機器の取り付けや仕上げ工事の様子をお届けします。