家づくりのはじまり。 基礎工事の現場から

投稿日:2026.03.08

ー大野城市の新築現場で基礎が完成しましたー

家づくりは、完成した姿ばかりに目が向きがちですが、私たちが大切にしているのは「見えなくなる部分」の仕事です。
その代表ともいえるのが、家の土台となる基礎工事です。

今回の現場は、福岡県大野城市。
敷地は道路と高低差があり、基礎補強のため通常よりも深い「深基礎施工」となりました。
一番深いところでは約1メートルにもなり、コンクリートの量も多くなります。

1回目コンクリート打設前。落ちたら怖そうな深い穴が開いています。
1回目打設前の最終チェック。ぬかりありません。
働く車の代表選手!ミキサー車とポンプ車登場。

私たちの現場で基礎工事をお願いしているのは、長年お付き合いのある基礎職人さん。
ひとり親方で、普段は多くを語る方ではありませんが、仕事に向き合う姿勢はとても真剣で丁寧。
基礎の工程は基本的に一人で取り仕切り、段取りから仕上げまで責任を持って進めてくれます。

他の職人さんたちからの信頼も厚く、
「基礎がきれいだと仕事がしやすい」とよく言われるほど。
私たちも安心して現場を任せている職人さんです。

1回目の打設後。周りの穴が塞がれました。
2回目の打設作業。大量のコンクリートが運ばれてきました。左官さんにも協力要請!
2回目の打設後。乾く前の状態は干潟のようです。

基礎工事では、コンクリートを一度にすべて打つのではなく、工程を分けて施工していきます。
今回の現場では3回に分けてコンクリートを打設しました。

まず最初は、建物の底板となる部分。
次に、基礎の土台部分。
そして最後の3回目が、壁のように立ち上がる「立ち上がり部分」です。

基礎工事完了。建物の輪郭が見えてきて、わくわくします。
レベラー施工後の基礎天端。建物の水平を保つため、均等な高さに仕上げています。
基礎内に水が溜まらないように設けた水抜き穴。

この立ち上がり部分にコンクリートを流し込んだあとに行うのが、レベラーという作業です。
レベラーとは、基礎の上部を水平に整えるための仕上げ材のようなもの。
家の柱や土台は、この基礎の上に載るため、ほんの数ミリの違いでも建物全体の精度に関わってきます。
そのため、表面を均一な高さに整えるこの作業は、とても大切な工程です。

上の写真の2枚目は、そのレベラー作業が終わった状態
表面がきれいに整えられ、均一な高さに仕上がっているのが分かります。
見た目はシンプルですが、ここまできれいに仕上げるには、経験と丁寧な作業が欠かせません。

また、基礎の中には数か所水抜き穴をあけています。
上3枚目の写真に写っている楕円形の穴がそれです。
これは、雨などで万が一基礎の内部に水が入った場合に、水が溜まらないようにするためのものです。
建物が完成する前の段階では、どうしても雨水が入り込むことがあります。
そうした水を外へ逃がすための小さな工夫です。

もちろん、この穴は工事の途中だけのもの。
後日、きちんとモルタルなどで塞いで仕上げますのでご安心ください。

上1枚目の写真は、完成した基礎の全体の様子です。

基礎は、完成するとほとんどが隠れてしまいます。
外から見ることも、普段の生活で意識することも、ほとんどありません。

それでも、この部分が家を支え続ける大切な構造です。

見えないからこそ丁寧に。
そんな思いで、職人さんたちは日々現場で作業をしています。

これからこの基礎の上に土台を敷き、柱が立ち、屋根がかかり、
やがて壁には漆喰が塗られ、家としての姿が出来上がっていきます。

完成したときには見えなくなる場所ですが、
その下には、こうした職人の手仕事がしっかりと積み重なっています。

家づくりの現場には、いろんな職種の職人さんの仕事があります。
その一つ一つが合わさって、ようやく一軒の家が出来上がります。

これからも、現場で見つけた「見えないけれど大切な仕事」を、
少しずつご紹介していきたいと思います。

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