家づくりを検討されている方の中には、「屋根材はどれがいいの?」「陶器瓦って昔の家のイメージだけど重いのでは?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
屋根材には、金属屋根(ガルバリウム鋼板)、スレート屋根、アスファルトシングルなどさまざまな種類があります。うーの家では、屋根材として長い歴史を持つのが 「陶器瓦(とうきがわら)」 を標準仕様としています。(オプションでフランス瓦も可能)
「陶器瓦」は近年ではデザインや性能が進化し、スタイリッシュな住宅にも採用されることが増えています。陶器瓦の特徴やメリット・デメリット、どのような屋根材なのかを分かりやすくご紹介します。

陶器瓦とは?
陶器瓦は、粘土を成形し、高温(約1100〜1200℃)でしっかりと焼き上げた屋根材です。
焼き物=陶器と同じ製造方法で作られるため、表面がガラス質で覆われる「釉薬(ゆうやく)」を使ったタイプも多く、耐久性と美しさを兼ね備えていることが特徴です。
日本では古くから寺社仏閣や城など、重要建築物の屋根に使用されてきました。これは、陶器瓦が「雨・風・紫外線・熱変化」など厳しい自然環境にとても強いことを示しています。
現代の住宅でも、耐久性やメンテナンス性を重視する施主から高い人気があります。

陶器瓦のメリット
① 圧倒的に長持ちする(耐久性が非常に高い)
陶器瓦は、他の屋根材と比べても トップクラスの耐久性 を誇ります。
- 使用年数:50年以上(条件が良ければ100年近く使われることも)
- 退色しにくい
- 表面がガラス質のため汚れが付きにくい
- 紫外線による色あせがほぼない
スレートや金属屋根が20〜30年で葺き替え・塗り替えを必要とするのに対し、陶器瓦は半世紀以上メンテナンスなしで持つ場合も多く、ランニングコストの低さが大きな魅力です。
② 塗装が不要でメンテナンス費用が抑えられる
屋根材の中には 10〜15年に一度、塗装メンテナンスが必要なものがありますが、陶器瓦は 塗装が一切不要。塗り替えにかかる費用(30〜80万円)が不要になるため、長い目で見ると他の屋根材よりも総合コストを抑えられます。
③ 火に強い(防火性が高い)
1100℃以上で焼き固めて作られているため、陶器瓦は 不燃材 に分類されます。
- 隣家火災のもらい火に強い
- 火の粉が飛んできても燃え広がらない
- 災害に強い家づくりにも適している
防火地域の建築でも安心して使用できる屋根材です。
④ 断熱・遮音性能が高い
陶器瓦は重さがあり厚みがあります。
そのため、以下の効果があります。
- 夏の直射日光による熱を伝えにくい
- 室内の温度上昇を抑える
- 雨音が響きにくく、静かで落ち着いた室内環境 をつくる
金属屋根のように「雨音が気になる」という心配がほとんどありません。
⑤ 日本の気候に向いている(耐風・耐寒・耐候性)
瓦は古くから日本家屋の屋根に使われてきたように、日本の厳しい気候に適しています。
- 台風の強風でも飛びにくく、固定力が高い
- 降雪地域でも凍害に強い
- 雨が多い地域でも劣化しにくい
近年の瓦は施工方法も進化しており、防災瓦と呼ばれる「ロック式」で瓦同士を固定するタイプもあり、より飛散しにくくなっています。
陶器瓦のデメリット
メリットが非常に多い陶器瓦ですが、事前に理解しておきたいデメリットもあります。
① 初期費用が高い
陶器瓦は高品質で耐久性が高い分、初期費用が金属屋根やスレートよりも高い傾向 があります。
ただし、
- 塗装費が不要
- 葺き替え頻度が少ない
- 寿命が圧倒的に長い
といった理由から、トータルコストではむしろ安くなる ケースが多い屋根材です。
② 重量があるため、耐震性に配慮が必要
陶器瓦は他の屋根材と比べると重く、建物の重心が高くなるため、耐震性能への影響が指摘されることがあります。
しかし、実際には次の対策で問題はほぼクリアできます。
- 現代の陶器瓦は従来より軽量化が進んでいる
- 瓦屋根に適した耐震設計を行えば安全性は十分
- 地震被害の多くは「施工不良」が原因(現在の施工基準は非常に厳しい)
過度に心配する必要はありませんが、構造計算に基づいた適切な設計が重要です。
③ 衝撃に弱い場合がある
陶器は強い反面、 一点に強い力がかかると割れやすい 性質があります。
- 落下物
- 大きな枝
- 足元を滑らせた踏み割り
などが原因で割れることもあります。ただし、割れた部分のみを交換できるため、メンテナンスは比較的簡単です。
他の屋根材との比較

| 屋根材 | 耐久性 | メンテナンス | 重量 | コスト | 特徴 |
| 陶器瓦 | 最長50~100年 | 塗装不要 | 重い | 初期は高い | 美観・耐久性・防火性に優れる |
| スレート | 20~30年 | 塗装必要 | 軽い | 安い | 一般住宅に多いが劣化が早い |
| 金属屋根(ガルバ) | 25~40年 | 10〜15年で塗装 | とても軽い | 中程度 | モダンな外観・雨音が響く場合あり |
陶器瓦は、“長寿命で美しく、メンテナンスの手間が少ない屋根”を求める方に最適な屋根材 といえます。
陶器瓦はどんな人に向いている?
- 長く安心して住める家を建てたい
- メンテナンスに手間をかけたくない
- 初期費用よりもトータルコストの安さを重視したい
- 和風・洋風どちらのデザインにも合う外観が好き
- 災害に強い家にしたい
- 美しい屋根の家にしたい
近年の陶器瓦は、黒・グレー・ブラウンなどの洗練された色合いが増え、モダン住宅にも非常に合う ため、若い世代の方からの支持も高まっています。
まとめ:陶器瓦は「長く大切に住む家」にこそ最適な屋根材
陶器瓦は、日本の気候に合った伝統的な屋根材でありながら、現代の技術によって美観・耐久性・機能性が大きく進化しています。
- とても長持ちする
- 色あせない
- メンテナンス費がほとんどかからない
- 火に強い
- 住宅の価値を高める
といった大きなメリットがあります。
「うーの家」では長期メンテナンス不要である陶器瓦を採用しています。