家づくりを進めていく中で、床材は日常的に触れる機会が最も多い建材のひとつです。
見た目の印象を大きく左右するだけでなく、足触りや室内環境、さらには建物の寿命にまで影響する重要な要素です。ここでは、一般的に住宅で使われるフローリング材の種類と特徴、メリット・デメリット、適した用途などについて解説します。また当社が採用している「無垢材」の魅力についても詳しくご紹介します。

住宅で使われる主なフローリング材の種類
住宅の床材は、大きく分けて次の3種類が一般的です。
- 無垢フローリング(単層フローリング)
- 複合(合板)フローリング
- クッションフロア・フロアタイル(塩ビ系)
それぞれの構造や特性によって、住まいに与える影響は大きく異なります。

無垢フローリングの特徴
― 自然素材ならではの風合いと経年美 ―
当社が採用している無垢フローリングは、天然木をそのまま一枚板として加工した床材です。
● メリット
- 経年変化の美しさ
時間とともに色艶が変化し、住むほどに味わいが増します。 - 肌触りの良さ・温かみ
天然素材ならではの柔らかさと温もりがあり、素足でも心地よく過ごせます。 - 調湿作用がある
木が呼吸するため、室内の湿度変化を緩和し、快適な空気環境をつくります。 - 長く使える耐久性
傷が入っても削り直しが可能なため、永く住むほど価値が増す素材といえます。
● デメリット
- 反り・伸縮が起きやすい
天然木の特性として、湿度の影響を受けやすく、わずかな変形が発生します。 - 施工後のメンテナンスが必要
オイル塗装の場合、定期的なメンテナンスで美しさを保つ必要があります。 - 価格が比較的高い
素材そのものの価値と加工の手間がかかるため、コストはやや高めです。
● どんな場所に向いている?
- リビング・ダイニング
- 寝室
- 子ども部屋
- 書斎
「住むほどに愛着が湧く空間」を作りたい場所に最適です。
複合(合板)フローリングの特徴
― 反りが少なく施工しやすい安定性 ―
複数の板を重ねて作る「合板」の上に、木目シートや薄い天然木を貼り付けた床材です。
● メリット
- 狂いが少なく、寸法安定性が高い
- 比較的コストを抑えやすい
- 色柄のバリエーションが豊富
● デメリット
- 質感は本物の木に劣る(シート貼りの場合)
- 表面が剝がれる、端がめくれる・浮くなどの経年劣化がおこる場合がある
- 削り直しができないため、劣化の際は交換が必要(耐用年数10~15年程度)
- ワックス塗布などのメンテナンスが必要
● どんな場所に向いている?
- 予算を抑えたい部屋
- キッチン・風呂・洗面脱衣所付近など水を使う、湿気が比較的多い場所
- 賃貸物件や短期使用が想定される建物
寸法・性能の安定性から、広く一般住宅で採用されている素材です。
クッションフロア・フロアタイルの特徴
― 水まわりで活躍する実用的素材 ―
塩ビ(ビニル)樹脂で作られた床材で、水に強いことが最大の特徴です。
● メリット
- 水濡れや汚れに強い
- デザインが豊富
- 比較的コストが安い
● デメリット
- 本物の木と比べると質感が人工的
- 経年劣化で硬化・変色や、剥がれる場合がある
● どんな場所に向いている?
- キッチン
- 洗面脱衣所
- トイレ
木目調も多く、「見た目は木」「性能は耐水」という使い分けが可能です。
無垢材を使う価値
― 自然素材がつくる心地よさは代えがたい ―
無垢材は決して万能ではありません。湿度変化で伸び縮みしたり、メンテナンスが必要だったりと、扱いには一定の知識が求められます。しかし、それでも多くの人が無垢材を選ぶ理由があります。
- 住む人の健康や快適性に寄り添う素材であること
- 年月を経ても価値が落ちない“本物の素材”であること
- 手触り・香り・温かさなど、五感に訴える心地よさがあること
住宅は10年ではなく、20年、30年と住み続ける場所です。
その中で、自然素材の床が日々の暮らしに与える安心感や心地よさは、数字では表しきれない価値を持っています。
当社が無垢材にこだわる理由
当社では、床材は「住む人が一番長く触れ続ける場所」だと考えています。
だからこそ、自然の風合い・温かさ・経年変化を楽しめる無垢材をご提案しています。
- 足触りが柔らかく、冬でもヒヤッとしにくい
- 化学物質の影響が少なく、子どもにも安心
- 使い込むほど家族の歴史が刻まれる素材
家づくりは素材選びから始まります。
床材ひとつで住まいの雰囲気や快適性は大きく変わります。
無垢材の良さを最大限に活かしながら、長く安心して暮らせる住まいづくりを、当社はこれからもお手伝いしてまいります。