福岡の気候に合う自然素材の選び方|漆喰・木材・断熱材の工夫

投稿日:2025.05.15

四季折々の自然が豊かな福岡。気候は比較的温暖で住みやすい一方、梅雨の時期には湿気が多く、夏は蒸し暑く、冬は意外と冷え込む日もあります。そんな福岡で快適に暮らすためには、自然素材の特性を活かした家づくりがとても重要です。

今回は、「漆喰」「木材」「断熱材」などの自然素材をどのように選び、どのように取り入れることで、福岡の気候に適した快適な住まいが実現できるのかをご紹介します。

湿気と気温差に対応する「漆喰」のちから

自然素材の家といえば「漆喰壁」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は、福岡のように湿度が高く気温差のある地域には、漆喰が非常によく合う素材なんです。

漆喰

▶ 調湿性に優れた「呼吸する壁」

漆喰には空気中の湿気を吸収したり放出したりする調湿性があります。ジメジメとした梅雨の季節や、冬の乾燥しがちな時期にも、室内の湿度を自然に調整してくれるため、カビや結露の防止にもつながります。

▶ 抗菌・防臭効果も

漆喰はアルカリ性の素材で、抗菌性や防臭性も高いのが特徴。ペットのいるご家庭や、室内干しが多い季節にも、嫌な臭いがこもりにくくなります。

▶ 経年変化を楽しむ「味わい」

新築時の美しさだけでなく、時間とともに表情を変えていく漆喰の壁は、アンティークデザインとの相性も抜群。自然なムラや陰影が、年月を重ねるほど味わい深さを増します。

快適性と意匠性を両立する「無垢の木材」

自然素材住宅には欠かせない「木材」。中でも「無垢材(むくざい)」は、見た目の美しさだけでなく、暮らしの快適さを支える大切な要素です。

無垢材

▶ 足ざわり・肌ざわりの良さ

無垢のフローリングは、夏はサラッと、冬はひんやりしにくいという性質を持ちます。合板フローリングにはない自然な質感とあたたかみは、素足で過ごすことの多い日本の住まいにぴったり。

▶ 室内の湿度を安定させる「木の呼吸」

木材も漆喰と同様に調湿性があります。梅雨のような高湿度の時期には湿気を吸い、乾燥した冬には水分を放出してくれるため、室内の空気がやわらかく、過ごしやすくなります

夏も冬も快適にする「断熱材」の選び方

忘れてはならないのが、住まいの断熱性。どんなに良い素材を使っても、断熱が不十分では快適な暮らしは実現しません。

▶ 断熱素材で必要なことは?

2025年4月から全ての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化されました。それによりこれからは「断熱等級4」以上である必要があります。
断熱材には繊維系、発泡プラスチック系、天然素材系とありますが、どちらを使用するにしても、断熱等級4以上を満たす適切な設置が必要です。

▶ 屋根・壁・床、すべてが断熱ポイント

特に福岡の夏は蒸し暑く、屋根からの熱が室内に伝わりやすい傾向があります。そのため、屋根・天井部分の断熱強化はとても重要。さらに、床下からの冷気や湿気にも注意が必要なため、床断熱や基礎断熱も検討するとよいでしょう。

素材の特徴を知って「福岡らしい快適な家」を

福岡で自然素材を活かした家を建てるなら、気候風土に合った素材選びがとても大切です。

  • 漆喰は、調湿・抗菌・防臭性に優れ、経年変化が楽しめる美しい壁材
  • 無垢材は、足ざわりがよく調湿性もあり、アンティークデザインとの相性も◎
  • 断熱材は適材適所の種類を(断熱等級4以上を考慮し)用いることで、一年中快適な室内環境をキープ

当社では、福岡の気候に合った自然素材の家づくりを長年手がけてきました。地域で育った木、体にやさしい素材、そして時間とともに美しさが増すアンティークデザイン。そんな「長く愛される住まい」を一緒につくっていきませんか?

家づくりをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。