日本の古民家とヨーロッパの古民家の違いとは?
- 2018/03/09
- スタッフブログ
こんにちは!アンティークな新築住宅うーの家です!
本日は日本の古民家とヨーロッパの古民家の違いについてお話ししたいと思います。
古民家といえば、近年はリノベーションによって再利用されたり、外国人観光客からの人気が高まっています。
古民家の定義とは?
古民家とは、どの時代に建てられたものか、築年数何年以上など具体的な定義は存在しません。
一般的には戦前以前に建築された建物や、築50年以上の伝統工法で建てられた木造建築の事を言います。
ヨーロッパでは築100年以上は当たり前
ヨーロッパでは築100年以上の家なんて当たり前で、築300年以上の家もそう珍しくはなく、一般家庭が普通に生活していたりします。
しかし日本では築300年の古民家なら重要文化材に指定されてもおかしくないでしょう。
なぜこんなにも耐久年数が違うのかというと、木造で四季もあり、気候の影響を受けやすい日本の建築物は、石やレンガで作られた西洋建築物と同じようにはいかないのです。
一般的に、家は湿気が溜まると木を腐らせ、老築化しやすいと言われています。
日本は高温多湿で雨も多いので、家の老朽化も進んでしまいます。
湿気に強い日本の古民家
しかし日本の古民家の築年数が短いからといって悪いわけではありません!
日本の古民家は湿気が溜まらないように様々な工夫を施し、湿度管理をしているのです。
日本建築の特徴としてまず思い浮かべるのは、柱ではないでしょうか?
西洋の建築はレンガなどを積み上げて壁から作りますが、日本の建築はまず柱を建ててから壁を作ります。
日本では建物の中心で家を支える「大黒柱」を大切に考えています。
そして柱に使う木材も、ヒノキやケヤキなどの丈夫な木材を使い、湿気による腐食やシロアリ被害から守ろうとしています。
また、家が倒壊した場合、中にいる人の生存率を考えると木造建築の方が優れているそうです。
地震の多い日本で木造建築が選ばれ続けてきた理由の1つです。
そして、壁には湿気を吸う「土」や「漆喰」を使っています。
これらは湿気を吸い取ってくれる性能があるのです。
また天井の下には、欄間がついています。
この欄間は換気の役目も果たしてくれますし、光も通してくれます。
その他にも、襖や障子も風を通して室内温度の調整ができます。
このように日本の古民家には多くの工夫が施され日本の気候に適した建物なのです!
ヨーロッパの古民家の特徴とは?
ヨーロッパの古民家のほとんどが石造りで、屋根だけが木造です。
築300年以上の家であっても、古くなったり悪くなったところを修繕、塗り直したりして信じられないくらいキレイな状態で今も住んでいます。
ヨーロッパでは「家は長く住むもの」という考えがあります。
ドイツでは、戦後すぐに古民家を守る法律ができました。
古民家保存の専門家がいたり、中古の家に住むことに抵抗のある人も少なく、家具も使えるものはそのまま使用する事も多いそうです。
現代の家づくり
日本は高度経済成長期から「スクラップアンドビルド」の考えが強くなり、現代では30年〜40年経つと建て直すのが当たり前になってしまっています。
しかし、日本の古民家を見て分かるように日本でも正しい材料で定期的なメンテナンスを行う事で、100年以上壊れない家を建てる事が出来るのです。
うーの家では日本の古民家の良い部分(日本の気候にあった材料や工法)とヨーロッパの古民家の良い部分(家は長く住むものという考え方や工法)の両方を取り入れた家づくりを行なっています。
時を経ても、美しさを放つ佇まい
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